分離不安症を学ぶ!

スタッフブログ!

皆様こんにちは‼
明け方や夜厳しい寒さが襲う時間も増えましたね!
ですが乾燥した空気で星や月がすっきり綺麗に見える時も増えて夜空を見上げる時間も増えました💖秋冬時期はこれが楽しみの1つでもありますね❣❣❣

ステイホーム期間を経て約半年、すっかり季節も移り、世界の情勢も大きく変わりましたが、最近のお問い合わせの内容も例年とは少し変わってきました。

①子犬、子猫のシッティング依頼が急増

②分離不安?かもしれない、相談させてほしい。

このような傾向が強くなりました・・・全てコロナのせいですね💨

皆様もご存じのように在宅時間の激増でペットの需要が大きくなった→結局面倒を見切れず愛護センターに持ち込まれる件数も比例して増えたという報道もありました。

どのような経緯でもペットを迎えたらそれは家族になるということです。
どうか家族の命を殺処分しないでください。
なにかお困りごとがあったらお気軽に相談してくださいね!

さて、問題は②の方なんですが、分離不安というのは聞いたことはありますか?
簡単に言いますと『1人にしないで病』です💦
家族に対して、または特定の1人に対して極端な依存具合を見せる症状が多く、分離不安を発症した子も、周りの家族もとても辛い状況に陥ります。

分離不安かも?というご相談が増えたのは、

春ごろのステイホームで在宅勤務や巣籠が増え、これまで我慢出来ていた1人の時間が突然減ったことで元来の
『やった!一緒にいてくれる!いつもそばにいてくれる!』
『毎日居る!今日も一緒にお散歩!』
『置いて行かれない!嬉しい!』
という気持ちを抑えなくていい環境になったのに・・・
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夏の終わりからステイホームの解消が徐々に始まったことで
『え?なんでお家で1人でいないといけないの?お留守番しなくても良くなったんでしょ?』
という反動が生まれ、外出時に遠吠え、おしっこをソファーやベッドにしちゃう、トイレシートびりびり、お留守番中に水分やご飯食べない、ストレス禿げ、、、
物理的にも精神的にも平時には無かった異常な様子が出てきた!



これは、上手くメンタルケアしてパニックを起こさず平時に戻れた方の方が稀ですよね‼‼‼‼💨💨

緊急事態宣言での衝撃と将来への不安、家族みんなの安全の確保、、、と気持ちのコントロールは人もペットもいっぱいいっぱいでしたよね~💦💦💦💦💦

という訳で今回はどうも分離不安気味、毎日出勤のタイミングが大変!や、近所から無駄吠えで注意を受けてしまった、帰宅したら部屋が糞尿まみれ、、等々問題行動の一般的な解消方法をご案内


まずは準備です❣

①サークル準備
サイズは、ベッドや毛布、トイレ、水、ご飯、全て入れて余裕のある大き目なもので用意しましょう。
目安は、トイレと他の備品が近くないように置けること。

②コング等自分の鼻、頭で考えるおもちゃの用意(外出時のみ使用)
外出後30分以上持つよう5~6個ほど難易度を簡単なものから難しいものまで用意
年齢や体重で種類が分かれます。個体にあったものを入手しましょう。
パピー用をアダルトの子が使っても効果は期待できません。

③自動給餌器の準備

④トイレシートはメッシュタイプ

準備は以上です。
※広い部屋で1人で留守番は不安をあおるので、まだ幼い時期は自分のスペースはサークルレベルが限界です。
自立すると家を守る行動も出るので自宅内移動フリーでお留守番も可能になります。


準備が完了したら以下の項目を同時に遂行!

徐々に時間延長しながら1人の時間を作る→自立させる
※この項目は以下に詳しく記載

外出前に疲れさせサークルに入って休憩させる→満足感、充実感を感じさせる
(この時におやつをあげる)

外出時はテレビ、ラジオ、照明はつけておく→いつも通りフラットで穏やかな心理状況の感覚を壊さない

外出時、帰宅時、挨拶しない→興奮させない

帰宅時は20分は目を合わせない→帰宅したことは特別なことではないと思わせる

⑥外出後に自動給餌器でご飯が出る→外出に気付かせない

週末や外出しない日も、出勤準備に近い行動をする→ルーティンを壊す。作らない。

基本的にサークル内で食事、就寝、遊び、お留守番をさせ、大好きな空間に作り上げていく


一見冷たく感じますが、分離不安、孤立不安症はペットも人も辛い状況です。
自立させ、1人は怖くない、お留守番はリラックスタイムと思わせてあげましょう。


上記の①を詳しく解説!無駄吠え矯正項目

※必ず隙間時間に行いましょう。

ポイント:いつも一緒→お互い1人の自立した時間を増やす

①後追いできないようにして(サークル)隣室に行く→鳴く前に戻る→褒めておやつ

②↑が出来たら外出し鳴く前に戻る→おやつ

③↑が出来たら5分、10分、15分、30分と増やしておやつ

※鳴いたら無視&おやつなし。かまうのもダメです。そして叱ってはいけません。


上記の行動は、外出したら絶対戻ってくることを覚え安心させることです。

そして勤務などで長時間外出時は上記の訓練効果+知育おもちゃや自分のスペース(サークル)、お気に入りの毛布などお留守番の不安を解消するアイテムで対策します。

知育おもちゃは30分以上(分離不安の吠えは30分以内に始まるといわれています。なので、その30分をどうやって攻略するかがカギです!)保つよう豊富に準備し、しかも大好きなおやつ、ご飯も入って、いい匂いなのになかなか取り出せないので熱中し、頭と鼻をフル活用することで一仕事終えた疲労感を得られます。お留守番を楽しいタイミングに変換し始めるきっかけになります。


通院も併用しましょう!

当店のシッター田中は動物病院に看護師として勤めております!
分離不安の子はこれまでどちらかといえば年配の子が診察に来ることが多かったそうです。
ここ近年そもそも依存心の高い子が増えてきたのか若年層の患者も増えてきているそうです。

治療は主に安定剤&行動療法です!
行動療法は主に上記の方法がスタンダードですが、かかりつけの獣医さんや私共のような家庭外の存在にご相談できると意外な盲点やよりご家庭にあった行動分析ができ治療の近道になりますね!
そして安定剤に対する不安、薬物への依存の怖さはもっともです。
しかし、不安を感じ続けて疲れ切ってしまったペットを救ってあげるためにどうか1度獣医さんにご相談ください!

ペットも人も精神病は目に見えず、理解されにくい面はとても辛いもの。
不安な気持ちを早急に取り除いてあげたい、毎日辛そうな様子を見ているとご自身の外出や通勤も悲しいですよね。

コロナは生活を一変させたというのは本当に実感します。
そんな今だからこそ家族みんなで乗り越えていきましょう❗❗❗❗👩👨🐶🐱

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